2009年4月アーカイブ

社会福祉施設の経営は措置制度から契約制度に変わった2000年以降大きく変わりました。

これまでの「施設運営(管理)」という側面から「法人経営」へと変わりました。それまでは施設単位での措置費の使途については厳密に制限されていました。現在は「サービスの対価」としてかなり規制緩和されています。

また、施設の規模についても一法人一施設が多いのですが、人材育成、人材確保、資金調達、リスクの分散など、規模拡大によるスケールメリットの獲得、事業の安定的継続を行ってきました。

今、この点に気付いてもスタートラインには着けません。みずき福祉会の経営的状況分析はこれまで成功してきています。今必要なのは、人材から人財へのスキルアップです。次の時代に「どのような人材が必要か?」ということです。

企業ではよく「人・モノ・金」といいますが,社会福祉法人の「モノ・金」は公が占める割合が圧倒的に多いのです。つまり社会福祉法人は「人・人・人」がもっとも大切なのです。「しくみ」は作ります。「その気」になってください。

(職員向けメッセージより)

町田福祉園は移譲の期間を含めて5年目を迎えています。

職員とご利用者様とのかかわりもやわらかく、かつては散歩も大変だった人が笑顔で散歩している姿や自傷が激しく皮膚移植も必要と言われていた人が傷がきれいに治ってきているなど成果が目で見えてきています。

すぐには成果が現れる仕事ではないので職員の不断の努力の結果だと思っています。感謝しています。

「Companies that grow people grow profits. Companies that shrink people shrink profits(社員を成長させる企業は利益を成長させる。社員を萎縮させる会社の利益は縮小する)」「ディズニー七つの法則」の著者トム・コネランの言葉です。

同著の中で「人というのは、自分が扱われたように他人を扱うものである」とも言っています。この本は一般の企業経営でも注目されています。

今年はディズニー研修も検討しよう!とも思わせる示唆あふれる内容でした。貴方たちは、良い実践をしています!

みずき福祉会は、「職員を育てる文化」のある法人です。

(職員向けメッセージより)

命に対して敬う

情熱を持って生きていてもその炎を燃やせて生きていける人は多くはありません。手の届く範囲の理想像は意識できなければ炎を燃やせるチャンスを逃してしまいます。

人生にはいろいろなことが起こります。重いパンチを受けることも何度もあるでしょう。KOされても再度自分の弱い部分を克服して前向きに生きるのか、人生をあきらめてしまうのか!(コーナーボーイといいます)

人材育成とは、長所を伸ばすということが原則ですが、「長所は黙っていても伸びるものです。プロとは苦手な部分を克服するものです」「私は直球ならいくら速くても打てます!といっても変化球をまったく打てなかったら実績は残せず野球のプロとしては失格です」

たとえば自閉症の方の対応が苦手だとしてもその方の精一杯の命の邪魔をしてはなりません。

プロは「利用者様が自由に思いを表現することができるように意図的に働きかけ、表で見えていることの裏にある感情を理解し、適切に反応する...F.P.バイステック」ことが原則です。

「命に対して敬う」リスペクトとはそうゆうことです。

(職員向けメッセージより)

がんばらない人生を

新年度が始まりました。新スタッフ、新入所者も入られています。

昨日は町田の青年学級の(軽度の知的障害者の親御さんたち)の研修、以前からお約束していた親御さんの相談をお受けしました。

個々の皆さんのご相談は、お子さんの「障害の重さ」ではなく「支援度の重さ」からすると本当に深刻なお話ばかりです。わが身に置き換えてもその心労はいかばかりかとあらためて思いました。

先ほどもご自身も病を抱え、そのことだけでも大変な精神状態と思われるのに障害をもつ娘さんのために奔走されてきたお父さんがご挨拶にこられました。涙ぐんでおられました。

福祉を取り巻く状況は決してよい状況ではありませんが、私たちは、「福祉」を生業にしています。このようなつらい状況に置けれておられる、ご本人、ご家族の方たちに「ご安心ください。がんばらなくてもいいですよ!」と言うメッセージを発っすることができるようにならなければなりません。

「がんばらなくていいですよ!」ということを言えるように私たちはがんばらなければなりません。

(職員向けメッセージより)

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