2012年9月アーカイブ

イチローがダブルヘッダーで7安打の快挙、久々の大活躍をした。

その後のインタビュー、「あの瞬間で今日は終わりました。あとは明日の試合に全力をあげることだけです!」いつも言葉少なに答えます。

結果が出てない時も同様です。

インタビュアーは、良くも悪くも感情的な反応、後悔の念などを期待しているのだと思いますが、言葉を選ぶように次にしなければならないことを話します。

マイケル・ジョーダンは、どんなに格下の相手でも全力でプレイするそうです。

「尊重・思いやる」ということを大切にします。反対の感情は「蔑む」ということです。

タイガーウッズはライバルのパターでさえ応援するといいます。

「外せ外せ」と考えていると入ったとしたら落ち込む(嫉妬)し外したらネガティブな感情が湧いてしまいます。

マラソンの高橋尚子は勝負に影響を与える30キロ地点ではいつも感謝の心は持っているのですが、さらにいつもより多く沿道で応援してくれている人々、自分自身、そしてライバルにまで感謝するそうです。

30キロの一番きついところで「こいつにだけは負けるか」と考えていると緊張し筋肉は固くなり末梢神経は収縮して酸素の供給も悪くなりパフォーマンスは低下します。

私たちに必要なのは、いつも少しだけ機嫌・気分を良い状態(フロー)に持っていくこうとすることです。

心が変われば行動が変わり、習慣となり、良い人生となります。

(職員向けメッセージより)

「抵抗するクライアントなどいません。柔軟性に欠けるセラピストがいるだけです」

20世紀最高のセラピストと言われるミルトン・エリクソンの言葉です。

自在に言葉を操りクライアントを治療してきました。

その手法はエリクソン催眠といわれるものですが、TVなどで紹介される催眠術とは違いクライアントの意識はありながら、心の状態がよくなっていく方法です。

これは操作をするというより相手が受け入れやすいようにするということです。

手法は相手に合わせて様々ですが、

例えば、インティーク時に相手が「イエス」と言える質問をします。

たちは無意識に防衛機能が働いてしまいますので素直には受け入れていないことも多くありますが、防衛が弱まり意思が伝わりやすくなります。

普通の会話の中で起こることなのでビジネスマンはよく勉強しています。

私たちの支援も良質なコミュニケーションを築くことから始まります。

行動変容をしていただきたいことがあるとしたら、まずは、支援者の存在がご利用者に不安を感じさせないことが大切です。

安定しているときにいい関係を築きます。

くすぐるったり、ハイタッチや肩をたたいたり身体的な接触も合わせてしておくと効果的です。

不安定になった時でもその支援者を見るといい心の状態の時のことが思い出されます。

このことをアンカーと言います。

他者とのいい関係の中で困難を乗り越えてきた経験を多く持つ人は強い人になります。

助けられるということは悪いことではありません。

良い人間関係とは助け助けられる関係のことを言います。

頑張らなくてもいい人生、そんなメッセージを持ちましょう。

私はご利用者に何度も助けられています。

良質な人間関係には、癒し癒される関係のことです。

福祉の仕事が助けるだけだと私たちの仕事は貧弱になります。

非言語のコミュニケーションはわかりやすいのです。嘘がつけないから!

仕事とは人生をかけて自らの人間性を高めるためにあります。

(職員向けメッセージより)

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