2013年1月アーカイブ

大阪の市立高校での体罰について、スポーツでは必要なこともあるなど是認する意見もあります。

元ジャイアンツの桑田投手は大学院で科学的な指導法を学び今回の事件についても早期に「体罰をしても強くならない! 才能のある学生もそのことでやめていった」と発言しています。

体罰は教育の一環として欧米では伝統的に行ってきています。

ただ、このことは紛れもなく暴力であり虐待です。

小さな事件を許していると人によっては、このような不幸な事件に発展するのです。

これは指導者のスキルの欠如であり、攻撃性のあらわれです。

そして、もっとも大切な信頼関係、愛着関係を結ぶことの妨げとなります。

それどころかトラウマやメンタルブロックなど生涯の傷やコンプレックスになることも少なくありません。

とりわけ自ら"心の傷"のストレスを回避することや乗り越えることが苦手な人にとっては、キーパーソンが必要です。

私たちの仕事は、安心できるつながりを作ることから始まります。

"つながり"を作る前には、その方が持ってしまった"痛み"を癒す長くて地道な営みがあります。

心理学的には、エンドルフィンやドーパミンが出て「楽しい!」と感じなければ学習効果は上がりません。 

「ゆるやかな中でしか人は育たない」

(職員向けメッセージより)

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