2010年7月アーカイブ

今の"生"を大切に

「過去も未来も無い。あるのは今だけ」という見方があります。

未来は今の連続でしかない。だから、今を大事にしなければならない、ということです。

思いもよらないことが起きて、その方との関係は"心の中の思い出"だけになってしまうことがあります。

「本当に良い日常・人生を提供できただろうか!もっとできることがあったのでは!」と思い自分を責め悲しくなります。

動きの激しい人にどうしても振り回されます。

でも、静かな人の中にもたくさんの「動」があります。

心は動いています。

幸せには大きさがあります。

小さな幸せの積み重ねがいつのまにか大きな幸せに育っていきます。

笑顔や声かけ、ハイタッチなどのわずかな接触、その瞬間、瞬間の出会い、心の繋がりが未来を創っていきます。

一つの「生」はすべてに肯定的な意味を持っています。そのことに気づくことです。

「精一杯生きてきてありがとう!あなたがここまで生きてきたことはすごいことだよ」

「辛いこともいっぱいあったんだろうね!もっともっと楽しい、心が暖かくなることを一緒にしたかった!」

(職員向けメッセージより)

"心に添う"

私どもが大切にしてきた支援に"心に添う"ということがあります。

表層で見えていることではなく、背景にある辛さや哀しさに心を同調しようとする行為です。

人は相手の表情や雰囲気、話口調、全身像などからその人の"本当の思い"を感じ取ります。

言葉がある人の方が言葉に惑わされ、わかりにくいことも少なくありません。

自らの本当の思いに他者が繋がっていると感じられた時、安心し、人を信頼し、自信が持てるようになります。

一方、支援者も様々な苦しみ悩みを持った一個の人間です。

人は無意識に苦しいことに対して向き合おうとします。

自分と向き合い「自分を引き受けなおす」という行為をしなければ立ち直れないのです。

"自分と繋がる"受け止めきれない現実と"おりあい"をつけていく、ということは自らが、「しっかりと生きようとする」行為です。

人を支えようとすることは、自らと他者とが「響きあい、繋がろう」とすることです。

心に添い、心をケアする仕事は、人として相互変容を生み出す根源的な意味をもつ仕事と捉えています。

(職員向けメッセージより)

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