2015年6月アーカイブ

 体罰とは、教育用語で40年前までは罰として、お尻をたたいたり、座らせたり廊下で立たせたりしていた。

その延長上で"体で教える"などのことは、部活の指導として容認されている雰囲気はまだあるのではないでしょうか?

 少なくとも、私の高校時代の部活では、うさぎ跳びは普通にやっていたし、水を飲むことは厳禁でした。

"根性だ""気力だ"と科学的ではない指導を受けていました。
 
福祉という仕事は、もっともビジョナリィーな仕事です。

理念や哲学というその行為をする意味については共有化しておかなければ乱暴になります。

 たたく、蹴る、わいせつな行為、ネグレクト、罵声や傷つくことを言うことや、本人の所得保障である年金の搾取などは、虐待というより犯罪行為です。

 虐待をする人はこのことの自覚はあるのでしょうか?

 私たちの仕事はどのようなことなのでしょうか?

 障害を持たれている方々は、私たちと比べて何倍もの迫害体験を受けてきているといわれています。

「生きにくさ」があるとしたら、彼らの問題ではなくこの社会が生み出してきたものなのです。

私たちの仕事は、幸福感を感じられる豊かな暮らしに向かうための支援です。

社会の中の様々な軋轢や差別から盾になるという役割があるにもかかわらず自らがその要因になってはいけないのです。

不完全な人間という存在が、他者とかかわりを通して相手が幸福を感じて頂く、それは自らを磨き、磨き、磨き続け、相手が輝いたときに自分がようやく輝くという法則の連続なのです。

人は他者を通してでなければ自分を判断できないのです。

相手が辛く苦しそうな時は、自らの優しさを最大限に発揮する出番なのです。

相手がうれしそうに微笑んでいるならば最大化して喜びを倍増するチャンス
なのです。

 すべての悩みは人間関係に帰結し喜びも人間関係の中にあります。

 そのためになすべきことの最初は、愛着関係や信頼関係という安全な関係を信じてもらうことから始まります。

 そして、このことが福祉の目的でもあるのです。

 虐待は相手を不幸にし、虐待をしている人も幸せではないのです。

 相手をしあわせにするスキルは勉強しなければなりません。

 もっと大事なのはスキルを行う"あなた"のあり方が問われます。

 私は福祉従事者あり方の学びのために、フロー理論やアンガーマネジメント、そしてメンタリングマネジメントなどポジティブ心理学を紹介させて頂いています。

 そして、このようなことを学ぶことによりもっとも恩恵を受けているのは私自身です。

 もう気が着かれていると思いますが、

 どんな過去があれ、今がしあわせであるならば、過去は解釈にしか過ぎません。
 
 未来をしあわせなものにするのかは、自らの意思なのです。
 
 未来は意思です。
 
 その未来から"今なすべきことを考える"それが"福祉人"の生き方です。

(職員向けメッセージより)

 私には、師と呼ぶ人が三人いる。最初の師は初代理事長です。

この方は、私が仕事上で悩んでいるときなど、

「ミキオくん、食事に来なさい」

そして、奥様が出された紅茶にウイスキーをどぼどぼと入れ

「俺はお前にぞっこんだ!」言い続けてくれました。

帰りのエレベーターホールで涙が止まりませんでした。

二人目の師は、人権派の弁護士で全国の福祉関係の中で早期に倫理綱領を作り、人権問題は

援助技術の問題とし「心のケア」重視していた取り組みを気に入ってくれました。

本物か、偽者かという臭覚が優れていて一見強面のこの人は

「アベ、底辺にいる人たちの気持ちがわかるか?」とよく言われました。

その言葉がその後の仕事をしていくうえでのアンカーとなりました。

三人目の師は、10年ほど前事業拡大をする時期で、私はストレスフルで、

神田昌典「成功者の告白」さながらプライベートでも辛いことが続いていました。

今では超売れっ子メンタルトレーナーの史ちゃんが、

「福島先生という変な人がいるのよ!」

とよく言っていたのを思い出し、少しで今の状態から脱することができればと、インターネットで検

索すると直近の講演は静岡行われることがわかりました。

そこでは家族連れも多く500人入る会場はいっぱいでした。

講演が始まり、気がつくと、笑いながら目からは涙が出ていました。

こんなに懸命に生き、他の人を応援している人を見たことがない!

その後、毎月のように先生の講演を聴きに行くようになりました。

職場でも2度、講演に来ていただきました。ドリプラ世界大会のことも知り、

法人のコア職員の研修の場にもなっています。

そして、3年前より知的・発達障害者福祉サポーターズドリームプランプレゼンテーション

「さぽ☆どり」を開催しています。

多くの信頼できる仲間も増え、私は、職員に仕事を任せることが多くなり、

平安な時間を過ごしています。

先生の使われる多くのエピソードやメタファは、私の心に染み入るように入ってきて

「支えあう社会」のイメージができました。

まずは、プラス思考で、率先垂範、自ら動くこと。

多くの叡智を受け入れる、問題は一人で解決することがもっとも難しい、

違いは助け合うためにある、だから応えは百万通り!

トップは孤独であってはいけない等々、多くの教えが今の自分に良い影響をいただいています。

肯定的な物事の捉え方、メンターとしての組織つくり、

誰もがしあわせを感じられる社会の創り方など、

限られた時間を意識しながら生きて行きたいと思っています。

(職員向けメッセージより)

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