人だけが持っている能力 "想像するちから"

動物としてのヒトは、哺乳類、霊長類ヒト科、ヒト科は4属でヒト以外にチンパンジー、オラウータンそれにゴリラです。

これらは、monkeyとはいわずapeと言います。

そのほかの猿との相違点は?外見上は、尾がありません。

"まなざし"があいます。

見つめることができ何か心に響くものがあります。

ニホンザルは目を見ると歯をむき出しにして威嚇をしてきます。

私たちの先祖は、アフリカのサバンナで生まれ長い距離を効率よく走るために2足歩行になり進化の過程で手と足ができたものと思われていますが、3,000万年前より4足動物と4手動物とがいました。

apeの特徴の一つは親指と他の指が離れていることです。

そして短期記憶においてはチンパンジーの方が人よりも圧倒的に早く確実だという実験結果がでています。

ところが、顔の輪郭を示してペンを渡すと輪郭をなぞりますが、ヒトの3歳児は目と鼻と口を書きます。

霊長類で母親にしがみついているのは猿で

抱いているのはヒト科で母親と離れているのはヒトだけです。

apeは夜泣きをしません。母を求めるので泣きます。

言葉が必要でした。

長期記憶があり他者の心に"思い"を馳せることができるのもヒトだけです。

apeは絶望をしません。

希望を持つこともありません。 

情動(心の動き)はヒトだけが持つ能力なのです。

参考文献 『想像するちから』 松沢哲郎 岩波書店

(職員向けメッセージより)

このブログ記事について

このページは、町田福祉園のGMが2012年11月30日 18:44に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「個性を感性で受け止める力が支援力です。」です。

次のブログ記事は「福祉の神髄」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。