先日テレビで子育てにおいての「体罰」の是非をテーマにした番組がありました。
そして、"熱血教師"風の若手の教師が、手を出すことがあたかも良い関係を築くというようなことを話していました。
こんなことを取り上げること自体が問題です。反応的に手を出す人にも"言い訳"を与えてしまいます。どんな発達の専門家がアカデミックに「体罰」を容認しているでしょうか?
いまだに「愛の鞭」と言います。まったく「愛の無知」です。どれだけ多くの人が、子供のころのトラウマに悩んでいるのでしょうか!
「厳しく場合によっては体罰も持さないしつけ」と「やさしくしつける」ことの対比は単純ではないし、「体罰と厳しさ」を同義語のように使うこともおかしいと思います。
手を出さなくても「厳しさ」は伝えられます。「やさしさ」で人が生きていく上で[大切なこと]を伝えられることの方が多いのです。
もし、この対比をするとしたら「やさしい育て方」のほうが人生においての「心理的なリスク」は少ないのです。「すさんだ心」を癒していくことの難しさを皆さんはよく知っているはずです。
(職員向けメッセージより)